耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科領域における下記のような疾患を中心として手術加療を行っております。
日帰り手術が可能な疾患もあります。

耳の治療を行う施設は県内でも限られる中、国内でもトップクラスの手術件数を誇る自治医大さいたま医療センターと連携して治療を行います。

  • 難治性中耳炎である好酸球性中耳炎に対するケナコルト鼓室内注入や鼓膜閉鎖術も行っています。
  • 突発性難聴、メニエール病などの内耳性めまい、顔面神経麻痺などについては、どの疾患も個々の状況を十分に検討しながら、必要であれば入院も考慮のうえ治療にあたっています。

手術対象疾患

鼻副鼻腔

  • 鼻中隔弯曲症/アレルギー性鼻炎/鼻茸/慢性副鼻腔炎

咽喉頭

  • 頚部良性疾患(唾液腺腫瘍、嚢胞性疾患、唾石など)/声帯ポリープ・ポリープ様声帯
  • 頸部リンパ節腫脹 (生検)など

(1)慢性中耳炎(慢性穿孔性中耳炎)

通常は中耳と外耳は鼓膜で隔てられていますが、穿孔によりこのバリアがなくなることで細菌やカビが中耳内に入り込みます。この状態が慢性中耳炎であり、慢性的な感染が穿孔を拡大し、難聴や体調のすぐれないときに耳漏がでる原因となります。

治療には鼓膜形成術あるいは鼓室形成術がおこなわれます。手術では聴力の改善と耳漏を止めることを目標とします。
手術に関しては穿孔の大きさや場所はもちろんのこと、年齢、耳小骨の可動性、中耳の調圧機構(換気能力)、耳手術歴、保有する菌など人それぞれ異なりますので、それらを慎重に検討し、患者さん一人一人を常に大切に、安全、確実な治療を心がけています。

(2)真珠腫性中耳炎

皮膚および角質は体を守るバリアとしての役割を担っています。
通常は鼓膜の奥の中耳の部屋には皮膚のような細胞はありません(代わりに、分泌物を排泄あるいは、ガスを拡散させる粘膜があり、中耳と外気とをつなげる耳管が中耳のバリアとしての役割を担っています)。

しかし、中耳と外耳を隔てる鼓膜が中耳側へ吸い込まれ大きなポケットを形成したり、鼓膜に穿孔があったり、あるいは先天的な要因により、中耳内に垢をだす細胞が入り込んだ状態を真珠腫性中耳炎と呼びます。

真珠腫には2つの大きな特徴があります。
ひとつは排泄されにくい上皮や垢が、感染などを伴い徐々に周囲の骨を溶かしてしまうことです。中耳のみならず、内耳が破壊され、脳の炎症や、顔面神経の麻痺をひきおこしてしまいます。
もう一つは、再発が多いことです。治療は鼓室形成術による真珠腫の除去および中耳の部屋の再形成が必要です。
当科ではそのような状況をふまえて、慎重な手術前の計画はもちろんのこと、個々の状況にあわせたより確実な真珠腫除去操作、および再発率を極力抑えるべく、より確実な中耳形成を心がけています。
術後は、通気治療やマクロライド療法をおこないながら、真珠腫の再発の確認のため、定期的な画像検査や必要があれば点検手術をおこないます。

医師

金沢 弘美 耳鼻咽喉科科長

日本耳鼻咽喉科学会専門医・指導医
日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医

日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医


自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣