脳神経外科

脳神経外科について

 脳神経外科の疾患は 脳卒中(脳血管障害)、頭部外傷、脳腫瘍、機能、脊椎・脊髄、小児などの専門分野に細分化されていますが、当院は救急の需要が多く、必然的に、脳卒中、頭部外傷などの救急疾患、特に、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)の治療がメインとなります。2018年からは SCU(Stroke Care Unit)という 急性期脳卒中患者専用のICUに準じたモニターや人工呼吸器などを備えた病床(3床)をオープンし、急性期リハビリテーションを含めた全身管理を行っています。


超急性期脳梗塞・中大脳動脈閉塞症

 超急性期脳梗塞に関しては、さいたま市の基幹病院として機能しており、内科と連携し、必要があれば、最新のデバイスを用いたカテーテル治療、急性期血行再建術(血栓回収)を速やかに行います。


脳梗塞時MRI

術前血管造影

血栓回収用ステント

術後血管造影

クモ膜下出血

 くも膜下出血における脳動脈瘤破裂に対しては、開頭クリッピング術の他に、血管内より カテーテルを用いたコイル塞栓術を行っており、動脈瘤の破裂部位、大きさ、形などを考慮し、治療方法を選択しております。


開頭クリッピング術

発症時CT

術前造影3DCT

クリッピング術後血管造影

クリップ


コイル塞栓術

術前血管造影

コイル塞栓術後血管造影

コイル

脳出血

 さらには、脳出血に対する開頭血腫除去術、頚動脈狭窄に対するステント留置(CAS)、頚動脈内膜剥離術(CEA)、バイパス術、脳動静脈奇形に対する塞栓・摘出術 などを行っております。


脳出血

術前CT

術後CT


硬膜動静脈瘻

術前CT

術前血管造影

摘出術後血管造影


頚部頚動脈狭窄症

術前血管造影

ステント留置後血管造影

外傷

 外傷に関しては、2次救急の範囲で 急性硬膜外血種、急性硬膜下血種に対する開頭術、慢性硬膜下血種に対する穿頭術などを行っております。


急性硬膜下血種

術前CT

術後CT


慢性硬膜下血種

術前CT

術後CT

脳腫瘍

 脳腫瘍に関しては、髄膜腫など良性脳腫瘍の摘出術を行っております。
神経内視鏡が必要な下垂体部腫瘍 もしくは、術後に放射線治療、化学療法を要する悪性腫瘍の場合は、基本的に治療可能な施設をご紹介しております。


異型性髄膜腫

術前MRI

術後MRI

 神経内視鏡が必要な下垂体部腫瘍 もしくは、術後に放射線治療、化学療法を要する悪性腫瘍の場合は、基本的に治療可能な施設をご紹介しております。
 機能に該当する疾患の中では、顔面痙攣、三叉神経痛などに対する微小血管減圧術(MVD)を行います。


顔面けいれん

術前MRI

減圧術後MRI

 その他として、正常圧水頭症(特発性・くも膜下出血術後など)に対して、脳室腹腔(VP)シャント、もしくは腰椎腹腔(LP)シャント を施行します。

 これからも当院の基本理念である安全で良質、かつ 高い倫理観をもとにした医療を提供し、さいたま市の地域医療に少しでも貢献できればと考えております。

医師

詳細な資格はこちら

鳥橋 孝一

脳神経外科 科長

 

埼玉医科大学国際医療センターより派遣