感染対策室
スタッフ紹介
室長 副院長 塩谷 猛 (インフェクションコントロールドクター)
ほか、看護師1名、事務1名
感染対策室について
感染対策室では、院内及び地域の人を感染から守るべく、医療・ケアの質の向上、不必要な経費の削減、および業務の改善・効率化を行うことによって患者さんが安心して安全な医療を受けられる環境を整えることを目標としています。また、職員を感染症から守るための環境づくりも重要視しています。
感染対策室の業務
- 感染対策実施状況確認、指導および感染対策に関する相談の受付
- 抗菌薬適正使用に関する相談の受付
- 感染症発生情報の発信と、院内での感染症発生動向調査
- 抗菌薬適正使用支援チームによる無菌検体からの細菌検出状況確認
- 抗菌薬適正使用支援チームによる長期抗菌薬使用状況を含めた抗菌薬使用状況の確認
- 保健所との連携
- 院内感染対策委員会の運営
- 院内感染防止マニュアルの改訂、見直し
- 感染防止対策連携施設との合同カンファレンスおよび、相互ラウンドの実施
- さいたま市内の感染防止対策加算1取得施設とのカンファレンス実施(さいたま市感染対策連絡会議)
- 医療関連感染サーベイランスの実施
- 院内研修の実施
2019年度活動実績
- 院内感染対策委員会 16回 (毎月第3月曜日に開催、4回臨時会議開催)
- ICTカンファレンス 24回 (毎月第2 第4 金曜日に開催)
- ASTカンファレンス 49回 (毎週木曜日に開催)
- ICTラウンド 24回 (毎月第2 第4金曜日に開催)
- 環境ラウンド 52回 (毎週実施)
- 感染症流行情報、新興・再興感染症の情報を電子カルテ端末や掲示板で提供
- 感染症患者受診者状況を保健所および大宮医師会へ報告
– さいたま市保健所:インフルエンザ定点(内科定点、小児科定点) 小児科定点報告機関
– 大宮市医師会:感染症サーベイランス報告(2019年11月より) - J-SHIPE(感染対策連携共通プラットフォーム)への参加
- 感染防止対策加算1取得施設との相互ラウンド
- 感染防止対策加算2取得施設とのカンファレンス
- さいたま市内の感染防止対策加算1取得施設とのカンファレンス(さいたま市感染対策連絡会議)
- 院内研修の開催
- 医療関連感染サーベイランスの実施
①手術部位感染サーベイランス(対象:消化器・一般外科)
②中心静脈カテーテル関連血流感染(対象:急性期外科・急性期内科病棟)
③カテーテル関連感染尿路感染(対象:全入院患者)
④人工呼吸器関連イベントサーベイランス(対象:急性期外科・急性期内科病棟)
⑤透析関連感染サーベイランス(対象:透析室での透析患者)
⑥手指衛生遵守率サーベイランス(1患者1日当たりの手指衛生実施回数)
今後の課題
2020年度は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行もあり、院内の感染対策がより重要となっています。また、今年度は血液内科病棟の無菌室設置もありました。そのため、今年度は標準予防策の徹底を推進する必要があると考えております。
昨年度は、透析室の開設や、人工呼吸器関連イベントサーベイランスの開始などもあり、関連する部門およびチームの活動が始まったことから、各部門およびチームと連携を行い、医療関連感染の低下につなげていきたいと思います。
具体的な内容
- 標準予防策の徹底(手指衛生遵守率の向上と個人防護具の適正使用など)
- 人工呼吸器サポートチーム(RST)と連携し、より良い人工呼吸器管理の推進
- 周術期感染対策の継続
- 皮膚ケアを含めた中心カテーテル管理と血流感染のさらなる低下を目指した介入