泌尿器科

さいたま市民医療センター泌尿器科部門は2015年4月、泌尿器科病棟を開設し泌尿器科疾患全般に対する診療を開始いたしました。

さいたま市における人口の高齢化率(約22%)は全国的(全国平均25%)にはまだ低いものの今後は徐々に高くなってゆくと考えられます。これに伴い前立腺肥大症をはじめとする加齢に伴う泌尿器科系疾患の患者さんが増加し、泌尿器科の必要性が見直されてきております。

泌尿器科疾患の特徴としてQOLと密接に関係する疾患(過活動膀胱、ED,尿失禁、神経因性膀胱など)が多く存在することが上げられます。
これらによるQOLの低下は認知症などと同様に社会的な問題となっております。
一方、前立腺がんはPSA前立腺がん検診の普及や人口の高齢化に伴い罹患率が高くなり、2017年には男性の悪性腫瘍のなかで第1位の罹患率となりました。もはや珍しい疾患ではなくなりました。
この前立腺がんの治療では内分泌治療をはじめとする薬物療法、手術療法(ロボット手術、鏡視下手術、小切開手術)放射線治療(重粒子線治療、IMRT、密封小線源治療)など様々な治療法が登場してまいりました、このため個々の症例に対する治療法の選択肢も多様になりました。

このように泌尿器疾患およびその治療は多様であり一施設で診断治療をすべて行うことは困難となってきております、このため当科では自治医科大学さいたま医療センターをはじめ周囲の泌尿器科を扱う施設と連携して診療にあたります。

医師

平井 勝 泌尿器科科長

日本泌尿器科学会泌尿器科専門医

郷津 洲

泌尿器科医員

 

自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣