臨床検査科

臨床検査科は、患者さん中心の医療に基づき、安心・安全な対応、正確で迅速な検査を目指し、365日24時間取り組んでいます。

臨床検査には、患者さんに直接おこなう生理機能検査と患者さんから採取された血液や尿などの検体を検査する検体検査に分かれます。当センター1階に生理機能検査室があります。
また、外来患者さんの採血を行う中央採血室が設置され臨床検査技師と看護師が連携を組み採血業務に従事しています。2階には、検体検査部門(検体系検査室・輸血検査室・細菌検査室・病理細胞診検査室)があります。各検査室の業務内容については以下をご覧下さい。


臨床検査技師 29名(常勤 非常勤 外部委託含む人数です)

業務内容

中央採血室・中央処置室

受付でファイルを提出してください。
採血のみの方は採血番号をファイルに入れて採血室Hに向かっていただきます。
採尿がある方は採尿カップもお渡しします。
便・痰をお持ち頂いた患者さんも同じ受付に提出してください。
採血番号でお呼び出しをいたします。呼ばれましたら採血室へお入りください。
車椅子ごとでも入室できますが場所の都合上順番が変更する事がありますのでご協力お願いいたします。
患者誤認防止のためご本人よりフルネームと生年月日を言っていただいております。

※アルコールでかぶれる方は採血時に申し出てください。
※ベッドに寝て採血を希望される方はH受付時に申し出てください。
※採血終了時はご自分でしっかり5分間おさえてください。
※十分注意して採血していますが、まれに針が近くの神経に触れて痛みやしびれが出ることがあります(約36,000人に一人)。青あざができることもありますが通常は治療をしなくても数週間以内に無くなります。
※手袋は相互感染防止や安全のために使用しています。

生理機能検査室

心電図などの循環生理、肺機能検査などの呼吸生理、脳波検査・神経伝導検査など神経生理の検査超音波での画像検査をしています
受付でファイルを提出してください。
生理機能の待合室は2ケ所あります。受付時に案内された方でお待ちください

待合①
待合②

待合①では肺機能・安静時心電図・血圧脈波・眼底写真・眼圧測定・運動負荷・聴力検査・ホルター心電図・アプノモニタ―等の項目でお待ちいただきます。

待合②では超音波・脳波・神経伝導検査・脳幹電位測定・平衡機能検査・等の項目でお待ちいただきます。

※腹部超音波やFMD検査では食事をとらないで検査を受けていただきます。
※脳波検査は寝ている記録も行いますので寝不足の状態で検査を受けて下さい。
※運動負荷心電図は履きなれた運動靴で来院してください(履き替え可)
※ホルター心電図検査中の入浴などは出来ません。

検体系検査室

患者さんの症状をさらに詳しく調べるため採取した血液、尿、その他の体液や組織などで検査を行い病気の有無、場所、程度など患者さんの身体の状態を検査データとして報告しています。また、病状把握、経過観察や治療効果の判定に役立つ情報を提供しています。

当センターの検査項目と基準値

輸血検査室

血液型検査、不適合輸血を防止するための交差適合試験、不規則抗体試験を行なっています。
また、血液製剤(赤血球製剤、血漿製剤、血小板製剤)の適正管理をおこなっています。

 安全確認のため血液製剤出庫時の確認をしています。

細菌検査室

病気をひき起こしている原因の細菌を見つけ、どんな薬が効くかを調べる検査です。
喀痰や尿の検査では雑菌や常在菌が混入しないように患者さんの協力が必要となります。
感染症の原因菌と推定できる細菌が検出された場合,薬剤感受性試験を実施します。治療のために有効な抗菌薬を調べる検査です。

2個連なった青紫色が肺炎球菌。白血球が多数存在しています。新型コロナウイルスPCR検査等も行っています。
赤く桿状に染まる大腸菌がみられます。

病理細胞診検査室 

病理組織検査:患者さんから採取した組織の一部や、手術で摘出した臓器をさまざまな行程で処理し、臨床検査技師が作製した組織標本を病理医が顕微鏡で観察して診断します。悪性腫瘍や炎症像などの病理学的判断を行います。

術中迅速検査:手術中に、病変部が良性か悪性かを判断したり、病変部が取りきれているか切除断端を判定したり、またリンパ節に転移がないかどうかなどの確認をするために行う検査です。
この結果により、追加切除や術式が決定されます。

細胞診検査:病変から注射器で吸引したり直接採取した細胞を、スライドガラスに薄く塗りつけ染色し細胞診標本を作製します。その細胞診標本を顕微鏡で観察するのが細胞診検査です。細胞検査士が標本中のがん細胞や異常な細胞を見つけ、細胞診専門医と共に最終判定を行います。   

病理解剖:不幸にして亡くなられた患者さんで御家族の承諾が得られた場合に病理解剖を行います。
病態の解明や今後の治療に役立てることが出来ます。

 

病理組織検査 常勤医1名 非常勤医2名
細胞診検査師 7名 

乳管癌の病理組織と細胞診

その他の活動

定期的に症例検討会や新規検査項目の勉強会を開催しています。また、医療機器の新規購入や更新時に操作説明会も実施しています。
生活習慣病教室では臨床検査技師が講師を務めています。

医師

内間 久隆 病理診断科診療部長
日本病理学会病理専門医研修指導医