臨床工学科

 臨床工学技士はメディカルスタッフの一職種であり、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。
 今後益々増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。

 当センターでは、5名の臨床工学技士が勤務しており、ローテーションで医療機器管理業務(人工呼吸器管理・ペースメーカ関連業務含む)・心臓カテーテル検査業務・血液浄化業務に従事しております。また当センターはチーム医療も盛んにおこなわれており、その中で臨床工学科としは、RST、MACTの一員としての活動も行っています。

臨床工学科の業務内容

医療機器管理業務

 院内にある医療機器の安全確保と、性能維持のために定期点検と日常点検を実施しています。
 管理機器は、人工呼吸器・輸液ポンプ・シリンジポンプ・生体情報モニタ(心電図モニタ)・除細動器・AED・電気メス・パルスオキシメータ・保育器等です。更に、人工呼吸器・輸液ポンプ・シリンジポンプ・パルスオキシメータは、ME機器管理システム(HITOTSU Asset)による貸出端末を用いた中央管理を行い、効率的で適切な運用ができるようにしています。
 また病棟で使用中の人工呼吸器、セントラルモニタ、除細動器については、毎日の病棟ラウンドも行い、日々の変化に気づけるよう努めています。

管理機器(抜粋)

機器

台数

人工呼吸器(NPPV含む)

30台

輸液ポンプ

98台

シリンジポンプ

90台

セントラルモニタ

14台

ベッドサイドモニタ

126台

テレメータ送信機

55台

除細動器

7台

AED

6台

電気メス

10台

パルスオキシメータ

162台

保育器

3台

BISモニタ

6台

EtCO2センサ

10台

2021.2現在(レンタル機含む)

 

 

 ペースメーカ関連業務では、植え込み手術に立ち会い、プログラマーを操作して、チェックやデバイスの設定などを行っています。また、ペースメーカ外来では、循環器医師と共に定期的にフォローアップを行っています。

 

2019年度実績

PMI(交換含む)

64件

PM外来

380件

 

医療機器管理業務は、医療機器のメンテナンスや管理だけでなく、院内スタッフを対象とし、定期的に医療機器の勉強会を実施しています。

心臓カテーテル検査業務

 血管造影室では、心臓カテーテルでの検査や経皮的冠動脈形成治療(PCI)、ペースメーカ植込み術などが行われています。
 冠動脈造影時のポリグラフ(心電図・心内圧の測定)等の検査装置や、ロータブレーター、画像診断装置(IVUS:血管内超音波)等の治療に必要な機器の操作・管理を主に行います。緊急症例や重症症例に関しては大動脈バルーンパンピング(IABP)やV-A ECMO等の対応もしています。

2019年度実績

PCI

247件

CAG

313件

PPI

31件

その他

18件

血液浄化業務

 開院時から携わっていた、持続的血液濾過透析や血液吸着療法、腹水再還法などに加え、2019年6月に透析を2床でオープンし、血液透析療法(入院のみ)を行うようになりました。
 臨床工学技士は、透析器材の準備、プライミング、透析中の安全管理、返血などの臨床業務や血液浄化装置の点検、調整などの機器管理を行い、安全な透析医療への技術提供を行っています。

 

2019年度実績

HD

187件

CHDF

9件

その他アフェレーシス

18件

 

RST(Respiratory care Support Team)

 2020年4月より、RSTが立ち上がり、医師・看護師・理学療法士・言語聴覚士とともに人工呼吸器や、その他酸素療法を使用している患者の呼吸ケアサポートを行うため、1回/週のラウンドを行っています。

 

2019年度実績

RSTラウンド

12件

延べ患者数

12人

MACT(Monitor Alarm Control Team)

 MACTは、生体情報モニタ(心電図モニタ)のアラームをコントロールする多職種で構成されたチームです。当センターでは、2012年4月から活動を始めました。チームの活動は、心電図モニタ管理マニュアル、不整脈アラーム初期値の変更、1回/週のラウンド、心電図モニタ装着・離脱基準、心電図や心電図モニタに関する教育等になります。

 

2019年度実績

MACTラウンド

42件

延べ患者数

521人

 

研究活動

学会発表

  • 富永あや子、茂木良祐、藤丸翔太、後藤悟、小田川彰太、冨田晴樹、石田岳史
    生体情報モニタにナースコールシステムが干渉した受信障害
    第30回日本臨床工学会 2020年9月29日
  • 富永あや子、小田川彰太、森茂亮一、冨田晴樹、渡邉善正、石田岳史
    生体情報モニタのメーカによるアルゴリズムの違いから見えてきたリスクマネジメント
    第15回医療の質・安全学会 2020年11月22日

書籍

  • 石田岳史、冨田晴樹、富永あや子
    心電図教えてノート 改訂2版~チームでモニター事故を予防する~
    中外医学社 2020年3月

認定資格

  • 透析技術認定士:1名
  • 3学会合同呼吸療法認定士:1名
  • 心血管インターベーション技師:1名
  • 第2種ME技術者:3名
  • 医療安全管理者:1名
  • MEDIC:1名