小児科専門研修プログラム

研修プログラムについて

 埼玉県は人口比の医師数が全国で最も少ない都道府県です。その県庁所在地であるさいたま市は、鉄道網が発達していることもあり、東京のベッドタウンとして人口が増加し続けています。特に若年人口が多く少子化が進む日本では貴重な存在です。さいたま市民医療センターは、さいたま市の西部に2009年に設立されました。私たちに求められた大きな使命の一つが救急を含めた小児医療の安定供給です。さいたま市からの委託事業として小児二次救急医療を365日24時間絶え間なく行っています。救急搬送される小児内因性疾患の半数近くを当センターで担当しており、年間約1300件の小児救急搬送を受け入れています。この豊富な症例を経験することにより、充実した小児科研修となるでしょう。

 

 しかし、ただ忙しいだけでは質の低下が起こり患者、医療者双方にとって危険です。当センターは地域医療支援病院であることから、基本的に地域の一次医療機関から紹介されてくる患者、救急搬送されてくる患者を対象としており、比較的落ち着いた状況で対応することが可能となっています。また小児科の常勤医数10名に加え、初期・後期研修医、各種専門性を有する非常勤医師が多く勤務しているため、常に相談しながら患者の安全を最優先に、充実した研修ができるものと思います。

 

 

 また近年増加しているアレルギー疾患、特に食物アレルギーにおいては埼玉県の中心的病院であり、食物経口負荷試験や経口免疫療法に積極的に取り組んでいます。その活動は院内にとどまらず、教育・保育現場において子どもたちが安全に楽しく食事ができるよう、行政と協力して活動しています。日本アレルギー学会により研修施設として認定されています

 

 今回、初めての小児科専門研修プログラムの基幹施設となりますが、開院以来10年間にわたり東京大学小児科の主要な関連病院として小児科後期研修医を受け入れてきた実績と経験があります。また当センターの初期研修医、自治医科大学さいたま医療センターの初期研修医も常に在籍しており、非常に活発な活動を続けています。市中病院であるため、手術を必要とする先天性心疾患や白血病などの血液・腫瘍疾患、新生児医療は行っていませんが、東京大学や帝京大学小児科と連携することにより、大学でこれらの疾患を学ぶことができます。小児科領域の中でもより、地域に密着した総合医としての小児科医を目指す方、食物アレルギーのような小児アレルギー疾患に興味がある方にとって独自性のある有益なプログラムだと思います。

 

 小児科の魅力は子どものことなら、病気だけでなく、時には「学校に行かない」、「虐待の疑いがある」など、なんでも引き受けることです。子どもだけでなく、受診した保護者のことが心配で介入することもあります。地域に根差した医療を提供している当センターで是非、「子どもの総合医」を目指して研修をしてください。

募集要項

応募資格

2024年3月31日までに初期臨床研修を修了する者

募集人数

2名

研修期間

2024年4月1日より3年間

応募書類

・専攻医申込書(PDF

・当センター指定履歴書(PDF

・医師免許証コピー(白黒)

・初期臨床研修修了見込み証明書または修了証

・健康診断書(直近のもの、コピー可)

 

病院見学

6月14日に説明会を予定しています。

下記連絡先にお問い合わせください。

 

※詳細につきましてはこちらのPDFファイルの研修プログラム パンフレットをご参照ください。
 さいたま市民医療センター小児科専門研修プログラム

【お問合せ先・応募書類送付先】

社会医療法人 さいたま市民医療センター
〒331-0054
埼玉県さいたま市西区島根299-1

担当者 事務部総務課 採用担当
連絡先 代表電話 048-626-0011  
FAX  048-799-5146
E-mail  soumu@scmc.or.jp

※病院見学希望の方は、上記の総務課 採用担当までメールにてご連絡ください。

※求人に関するお問い合わせのみお受けしております。